ジェシーはニューヨーキーに住む絵本が大好きな4歳の女の子。
でもジェシーにはどうしても苦手な絵本がありました。狼のガルフが出てくる「チャコと魔法の王国」。
お母さんが読んであげられるのはいつも途中まで。ジェシーは主人公のチャコは大好きだけど狼のガルフが怖くてたまらないのです。
ある真夜中。
チャコと魔法の王国の絵本がひとりでに開き、中から物語の登場人物たちの話し声が聞こえてきました。
みんなは口を揃えて『ガルフが怖がらせるからいけないんだ!』
とガルフをせめますが絵本の主人公のチャコはガルフをかばいます 。
『そういう絵本なんだから仕方がないでしょ?』
いつになっても出番が回ってこない絵本のキャラクターたちは呆れて帰ってしまいました。
残されたチャコは一人で考え込むガルフを見つけますが何やら様子が変です。
次の日、お母さんがジェシーに絵本を読み聞かせているとガルフが突然登場してジェシーを驚かせてしまいます。びっくりしたお母さんは絵本を閉じてしまいました。
絵本の中では勝手に物語を変えたガルフにみんなカンカンです。
『俺が登場する先をジェシーに読んでもらいたかったんだよ!』
でも物語を変えてしまった絵本は真っ白になってしまいました。
二度と続きを読むことができなくなってしまったのです。
大魔法使いのジェマムは絵本を元に戻す方法が一つだけあるとみんなに伝えます。
『この絵本の原作者にもう一度物語を書き直してもらうしかないわ。』
そのためには誰かが絵本の外に出て絵本の原作者であるリータレッタに会いに行かなければなりません。
『誰が行くの?』『私が行くわ!』
こうしてチャコはみんなと絵本を救うために現実の世界に飛び出しリータレッタを探す旅に出るのでした。
果たしてチャコはリータレッタに会って真っ白になった絵本を元に戻すことができるのでしょうか?